ABOUT

田んぼのきらめきをお届けしたくて、毎年しめかざりのワークショップを開催、稲穂屋をオープンさせることにしました。
2015年稲作のNPOに研修生として参加、卒業後も稲作を続けています。
これまでに集めた稲たちを稲穂として販売しています。

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稲作をはじめてから
知ったのは
植物と人の世界の美しさ

人と植物が紡いできた永い時が
ぎゅっと詰め込まれたような
しめかざり

植物と人の世界
優しく豊かに
これからも紡がれてゆきますように

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しめかざりはお米の栽培から
ワークショップ開催・しめかざり製作・材料の販売をしています。

農薬・化学肥料は使わず、手作業中心。
毎年自家採種をして種を繋いでいます。
毎年新しい品種を試しながら
しめかざりに映える稲穂や藁を選んで残しています。

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稲の一年

冬に田んぼの中に苗床を作り、米ぬかをまいて藁をかぶせ、春までゆっくり熟成させます。
春には前の年に採れた種を一粒ひと粒手でまいていき、再び藁で蓋をしてゆっくり芽が出るのを待ちます。

苗は田んぼの中でゆっくり育ち、田植えまでの間に草刈り、耕耘(ここは機械を使います)、畦直しなどの田作りをします。
水が入ると代掻きや畦塗りをしていよいよ田植えです。田植えは毎年友人知人をお招きしてとても華やかで賑やかになります。持ち寄りのご飯の時間もお楽しみの一つ。
毎年筋肉痛になるけれど、終わった時の充実感!田植えは本当に楽しい行事の一つです。

田植えが終わると次は草取りです。
これはタイミングがとても大切!うまくタイミングが合えばそれほど草も大きくならずそれだけ楽に過ごせます。今年は友人から田車を譲っていただけたのが効率よく仕事できて本当に助かりました。

稲は夏に出穂(穂が出ること、そのまま。)します。出穂前後に根を踏むと穂の成長に影響するためなるべく田んぼに入らないようにします。

夏の田んぼは本当に綺麗です‥。
青々と茂る葉っぱと緑の穂。
稲も花を咲かせ風媒介で受粉し実が膨らんでいきます。
この時期に穂の色が少しずつ変わっていく品種などもあり、日に日に変化していく稲を見るとなんとも満ち足りた気持ちになります。

たくさん水を吸い上げ成長していく稲たち。
頭は垂れ、青々とした田んぼが黄金色へと色づいていきます。

秋になると稲刈りです。手刈りをして天日干しします。しめかざり用の稲は少し早めに刈り取ったりもします。
近くの山から頂いた竹を組んでハザをたてます。
竹は水分の少ない新月近くに刈り取り、さらに火で炙ると長持ちします。一年目の若竹は柔らかいので二年目以降の硬い竹がベストです。

刈り取りハザ掛けして2週間で脱穀(お米の粒を外す作業)です。
干している間に草に残った栄養がお米粒に移りお日様と風を浴びながら熟成していきます。

脱穀は少量多品種のため足踏み脱穀機を使って行います。

そして最後に籾摺りを行います。
粒は殻に覆われているのでこれを外していきます。ここまでやると玄米となり
やっと食べることができるようになります。

さらに精米をすると白米となり
普段見慣れたお米の姿になります。

知っているようで知らない
稲の一生

聞き慣れない言葉に感じた方もいるかもしれません。稲は永い時を人とともに過ごしてきました。

稲作は地域の行事として体験など主催されている方も沢山いますので、ぜひお近くの稲作に参加されてみてくださいね。

お読み下さりありがとうございました。
稲作文化が豊かに発展していくことを願っています。